現代日本では、お祝いの席で「乾杯」という言葉を使うのが一般的です。
しかし、実はこの「乾杯」という言葉、本来の日本文化には存在しなかったものだということをご存じでしょうか?
「乾杯」は本当におめでたい言葉なのか?
第二次世界大戦後、日本の文化は大きく変化しました。いや、正確には「変えられた」のです。
言葉や暦、行事、食生活など、私たちの生活に密接に関わる部分が見えない形で変わっていきました。
それに伴い、本来日本に根付いていた言霊の文化や、本当に大切にされてきた言葉の意味も、徐々に失われてしまったのです。
「乾杯=完敗」? そこに込められた本当の意味
ある時、私は「乾杯」ではなく「弥栄(いやさか)」という言葉に出会いました。
そのとき、ふと感じたのです。「乾杯=完敗」とも読めるのではないかと。
それでは本来、ポジティブな感情を高め、発展や繁栄を願う“言霊の力”は発揮されません。
知らず知らずのうちに、私たちの思考や感情までもがコントロールされているのではないかと感じたのです。
「弥栄」とは? その意味と語源
「弥栄(いやさか)」は、旧暦の3月「弥生」に由来する言葉で、「草木がますます生い茂る」=「ますます栄える」という意味が込められています。
- 「ますますのご発展を願って、弥栄!」
- 「弥栄を込めて、心から祝福します」
このように、「乾杯」の代わりに「弥栄」を使うことで、言葉に宿る力(=言霊)をより良く活かすことができます。
言霊とは何か?──日本語に宿る神秘の力
言霊の意味と起源
言霊とは、「言葉に宿る力」や「言葉が現実を動かすエネルギー」のこと。
声に出して発した言葉が、その意味や感情を通して、現実の状況や人間関係に影響を与えると考えられています。
言霊の具体例と力
- 良い言葉を使うと運が上がる
- 優しい言葉が人間関係を良好にする
- 呪いや悪口が現実に悪影響を与える
日本文化における言霊の信仰
古代の信仰
日本では、言葉を発することで「現実化する」と信じられていました。
そのため、神事や祭りにおいても言葉は極めて重要な要素とされてきたのです。
現代への影響
「ありがとう」「嬉しい」「幸せ」など、ポジティブな言葉を意識的に使うだけで、現実が変わっていくと感じる人も多いでしょう。
外国人が気づかせてくれたこと
YouTubeで外国人に日本食を紹介する動画を観ていると、「乾杯は日本語で何て言うの?」という質問にたびたび出会います。
その度に「乾杯だよ」と答える自分が、少しだけ心苦しくなるのです。
世界の乾杯文化が「祝福」や「繁栄」を意味する中、日本だけがどこか「完敗」を連想させる言葉を使っている。その事実に気づいたとき、私は「弥栄」の大切さを改めて感じました。
まとめ:これからは「弥栄(いやさか)」で祝おう
私たちが日々使う言葉には、大きな力が宿っています。
特にお祝いの場や、未来に向けた希望を表現する時には、「弥栄(いやさか)」という言葉が最もふさわしいのではないでしょうか?
言葉を大切にすることは、自分の人生や周囲の世界をも変える大きな第一歩です。
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